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耐震補強工事で一番気になるのはみなさん費用のことだと思います。
最近多いご相談が、「あまりお家にはお金をかけたくないと思って今までごまかしてきたものの、気になるので最低限の対策だけはやっておきたい」というものです。
そのような場合に一番簡単に済ませる方法は、部屋にある壁の4隅をバランスよく丈夫にする、という工事です。これなら1か所につき10~15万円前後でできます。
もし補強した部分の1m弱くらいの壁の色だけが新しく変わってしまって、見た目が悪くなってもいいのであれば、お部屋全体の内装工事はしないという選択もあり、それがもっとも簡単な費用で少なく済む耐震補強工事です。
ただ、これは基礎などに問題がない場合の補強です。お家の状態を見て、どれだけのことをするかによって金額が変わってきます。やはり基礎や屋根をさわるなど、全体的な工事が必要となってくると、100万、150万とかかることもよくあります。
耐震補強工事に関しては、県や市などの自治体からの手厚い補助金がある場合が多いです。
特に神戸市は阪神淡路大震災での被害の経験からか積極的に補助金を出していて神戸市で戸建にお住まいの方なら、県からと市からの補助金を合わせると、一般型という制度では最大で130万円の補助金が出ます。小規模型という制度の場合は耐震性が少し劣るものの、実質負担額が15~20万円程度で済むこともあります。
2015年度の途中からは補助金の対象が広がり、耐震補強工事を行う部屋のクロスや床材なども対象になってきているので、内装などのリフォームを兼ねやすくなりました。
その他の自治体でも、金額には差がありますが補助金制度を利用することが出来ますので、ぜひ一度お尋ねください。
耐震補強工事というのは、いくつかの種類があります。
たとえば柱と柱の間に「筋かい」と言われる斜めに入れる木材を入れたり、「面材耐力壁」と言われる板を貼って壁面を補強する工事があります。これが最初に申し上げた一番簡単な工事です。
また、土台や柱、筋かいをしっかり固定し直すような工事もあります。
ほかにも基礎からしっかり補強したり、屋根を軽くする、腐食しているところを修正する、亀裂がはいっているところを補修するというような工事が、そのお家の状態に合わせて行われます。
耐震補強工事というのは、いわば「揺れに弱くなっているところを直す工事」です。
基礎を補強する場合、家をそのままにするなら、内側、または外側から補強します。また、家をジャッキで持ち上げて、基礎ごと全部やり替えてしまうということもあります。ただ、相当お金がかかりますね。状態によっては建て替えをおすすめする場合もあります。
ただ、四方が他の家に囲まれてしまって接道がなかったり、敷地が小さく建ぺい率の問題があったりして法律上新しい家が建てられないなど、やむを得ない場合もあります。そのようなときは、そのお家にとってどのような形にすればいいのかを一生懸命考えます。
どのような工事にしても、工事を先延ばしにしてしまう理由の一番のところは「費用」ではないかと思います。
特に耐震補強工事というのは見えないところですから、どうしても後まわしになりがちです。
放置されていた方のお話を聞くと「予算が心配で…」というようなことをおっしゃるのですが、ご相談いただけたら「最低限これだけは」という方法を考えますので、怖がらずにご相談いただきたいですね。
自治体からの補助金もありますし、予算を決めていただければ予算内で極力お家の耐震性を高められるようにご提案します。
まずはとにかくご相談していただければと思います。
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