Reform menu
庭は住宅の外観イメージを決める重要な部分です。
また、庭をリフォームすることで、子どもの遊び場や家庭菜園をつくったり、ガーデニングをしたりと生活の幅を広げることがでます。
実用的な庭にリフォームするためポイントを具体的に見ていきましょう。
庭の用途は、家庭によってさまざまです。庭のリフォームを行う際は、なぜ庭のリフォームを行いたいのか、最終的にどのような形にしたいのかを明確にしておくことが重要です。
たとえば、「子供が安全に遊べるスペースにしたい」「バーベキューができる場所にしたい」「ガーデニングを楽しみたい」など、目的がはっきりとしていれば、理想通りの庭へ近づけることができます。予算を的確に立ててスムーズに施工を終えるためには、どれだけ具体的なイメージを持てるかがポイントとなります。家族と一緒にどのような庭にしたいか、どのような雰囲気にしたいかをよく話し合ってみましょう。
庭のリフォームをする際、まず敷地内のどこにどのような空間を配置するかを決めるゾーニングを行います。部屋から庭へ移動する動線の確保だけでなく、家の中や外部からの視線が重要なポイントとなります。
庭で何か作業をする際に、自分が動く経路が途中で不自然に途切れるようなつくりになっていると、煩わしさや不便さを感じてしまいます。庭に出やすく、自由に歩きやすく、目的を達成しやすいような動線に配慮したつくりにすることが大切です。
庭は家の最も外側にあるものなので、どうしても外部からの視線が気になります。外から庭が丸見えになっている状態では、子供を自由に遊ばせたり、洗濯物を干したりしにくいため、ストレスを感じてしまうでしょう。視線を阻害するためにも、目隠しになる柵や植栽を設置することをおすすめします。
室内から庭を見た時にどのように見えるのかも重要なポイントとなります。庭は、いわば窓を通して見える自然の絵画のようなもので、庭自体だけではなく部屋の内部の印象も左右します。どんなに家の中がきれいでも、窓の外が雑多な景色では台無しになってしまいます。家から見た時に「見えてほしい場所」「見えてほしくない場所」を考えながらデザインを検討するとよいでしょう。
道路からみた玄関、庭の入口から見える場所、リビング・ダイニングから見える場所、アプローチから見える場所など、視線が集まりやすい場所に特徴的なものを設置することで、シンプルでもメリハリのある見栄えのよい庭にすることができます。たとえば、シンボルツリーや花壇、ガーデンベンチやガーデンライト、個性的な鉢やオーナメントなど、さまざまなアイテムがあります。目に見える範囲に1つ「見せ場」を作ることで、庭が見違えるようになるはずです。
庭のスペースにゆとりがない場合でも、テラスや坪庭を利用することで、庭の楽しさが満喫できます。たとえば、鑑賞目的で趣のある坪庭を作る、バルコニーにウッドデッキやタイルを敷き季節を感じられる空間を作る、ウッドデッキを設置してアウトドアリビングにするなど、工夫次第で限られたスペースを活用することができます。庭だけで考えずに、庭とリビング・ダイニングで1つの空間として考えてみることで、活用の幅が広がってきます。
きれいに咲いた花や緑輝く木々と同じ空間にいるだけで、心が落ち着きます。植栽をすることで自然の色や香りを感じることができ、暮らしに華やかな彩りと四季の移り変わりを演出してくれます。南側に落葉樹を植樹すれば、夏には強い日射しを遮ることで家との間に木陰をつくり、冬には葉が落ちることで暖かな陽射しを室内に招き入れることもできます。
また、植栽によって周りからの視線をさえぎることもでき、アプローチに配置すれば室内ののぞき込みを防ぐこともできます。