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手頃な価格で中古マンションを購入し、部分的にリフォームするだけでなく、壁を取り払って本格的な間取り変更をする大型リフォームを行うことで、理想の住まいを実現する人が増えています。
しかし、マンションは戸建てとは違い区分所有建物のため、リフォームにはさまざまな制約があります。そこで、マンションをリフォームする際の注意点について解説するとともに、そのようなリフォーム方法があるのかをご紹介します。
マンションは、○号室として区切られた専有部分と、階段やエントランスなどの共用部分に分かれます。リフォームできるのは専有部分のみで、共有部分にあたる玄関ドアや窓のサッシ、バルコニーなども勝手に変えることはできません。防犯や断熱のためにリフォームする際や、破損で交換する際などには管理組合に確認することが大切です。また、躯体も共有部分になるので、隣戸との境である界壁に穴を開けることもできません。さらに、専有部分のリフォームでも、管理規約によって制限が設けられていることが多いため、マンションリフォームの際は初めに管理規約を確認する必要があります。
マンションの管理規約には、リフォームを行う前に管理組合に事前の届け出や承認を必要とするケースが多く、上下階の同意を得ることを義務づけているマンションもあります。届け出が必要なリフォーム工事の範囲は、管理規約によって異なり、工事開始の1ヶ月前に手続きが必要なケースもありますので、早めに管理規約を確認しておきましょう。
また、足音など騒音の問題から、多くのマンションは使用できる床材に制限を設けています。ただし、防音マットを使用することで無垢材のフローリングの使用が認められることもあれば、決められた遮音等級以上のフローリングを使用することが義務づけられることもあります。たとえば、カーペット敷き込みの部屋をフローリング張りに変えられないなど、床材の変更が認められないこともあります。リフォームで規定以外の床材を使用したい場合には、管理組合に相談する必要があります。
マンションのリフォームには、中古マンションを購入し全面的なリフォームで自分の好みを反映した住まいにする方法、古くなって修理が必要になった箇所やライフステージの変化によって住みにくさを感じる部分を修繕することで住みやすくする方法があります。
*全面リフォーム
物件を丸ごとリフォームする方法で、ほとんど元の物件とは別ものになることが特徴です。スケルトンリフォームとよばれる、住宅の外枠だけを残して部屋のすべての床・壁・天井を一度剥き出しの状態にしてリフォームを始める全面リフォームは、ライフスタイルに合わせて間取りの変更ができるので、新品同様の感覚で住むことができます。スケルトンリノベーションを前提で中古物件を購入し、間取りやデザイン・設備など、自分の理想どおりの住まいにしたいという方に人気の方法です。
また、床や天井を新しく遮音性の高いものへ変更することで、乳幼児がいるご家庭でも近隣への騒音を軽減することができます。バリアフリーリフォームでは、高齢者や体が不自由な方が暮らしやすくするためだけでなく、お子様のいるご家庭でも安全面の配慮から人気があります。
*部分リフォーム
より住みやすくするために気になる部分をリフォームする場合、手軽にできて予算を抑えられるのがメリットです。キッチンの入れ替え、水回りのリフォーム、和室から洋室への交換、子ども部屋の制作、収納の制作、床や壁などを部分的にリフォームするケースが多いようです。また、マンションの部分リフォーム工事は、引越しをせず「住みながら工事」「居ながら工事」することも可能です。引越しの費用や仮住まいの費用が節約できるのはもちろん、それにともなう気苦労も少なくて済みます。
理想の住まいを実現するために、まずはどんなリフォームが必要か具体的に考えてみましょう。実際にどのようにリフォームできるかどうかは、マンションの間取りや柱の位置、配管などによって異なり、条件によっては希望どおりにできないこともあるので、信頼できるリフォーム会社や専門家などプロに相談することをオススメします。
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