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いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
これまでも「雨漏り」の原因は実に多種多様です、というお話を何回かさせて頂きましたが、その原因を、執念で自分で見つけてしまった西部営業所・Yの体験談を今日はご紹介させていただきます。
数年前のある休日のこと、Yが自宅でくつろぎ中に、何気なく和室(1階)の天井を見上げると…
天井板にしみができており、しかも板が水を含んで膨らんでいる事態に気が付きました。
「雨漏りだ!」と、Yは直感しました。
1戸建のY家の構造は、1階・和室の上がベランダになっています。
特にベランダの防水には注意しており、数年前に外壁塗装と同時にベランダ防水のやり替えも施工していました。
「もしかすると、あの時のベランダ防水に不具合が生じての雨漏りかな?」
「雨漏りならこのまま放置もできないし、しみができた天井も情けなくて見栄えが悪いし…」などのさまざまな思いが頭の中を行き来しましたが、
「いや、この際だから、徹底的に雨漏りの原因を追究してみよう!」との決意も新たに、Yは すぐさま原因究明へと乗り出したのでした。
さっそく工事店の方に点検に来てもらい、天井の張り替えを前提に、和室の天井板をめくってみました。
ところが。
目視では不具合箇所を見つけ出せず、
さらにベランダに水をかけても漏れはなく、どこにも異常は無かったのです。
「原因として一番怪しい箇所には問題が無い」とは、いったいこれはどういう事態なのでしょうか。
そのとき、Yの頭の中を ある考えがよぎりました。
「ひょっとして…大屋根かも!?」
さて、大屋根に向かって水を掛けてみたところ、なんと、水が滝のように和室の天井に落ちてくるではありませんか!
これにてようやく、1階の和室から遠く離れた<大屋根の谷樋部>が雨漏りの原因だと判明したのです。
しかし、原因は発見したものの、
「その大屋根の下(2階)の洋室には、雨漏りの被害が見受けられないのは何故…?」という新たな疑問が、Yの胸の中で渦を巻いていたのでした。
谷樋とは、屋根と屋根の谷間となる部分に雨樋(雨水の排水)の役割を持たせた部位のことです。
谷樋板金とも呼ばれ、銅板やトタン、ステンレス、最近ではガルバリウム鋼板などで施工されます。
新たな探究心に燃えたYが再度、屋根の谷部に水を掛けながら、和室天井部のめくったところから観察してみると…
2階の洋室と洋室のあいだの壁の中を、水が一直線に、まるでホースの中を通過するかのように流れ落ちてくるではありませんか!
そして、その水が流れつく先が「問題の1階の和室の天井だった」…という訳でした。
このようなさまざまな調査の結果、最終的に、
「大屋根の谷樋部の水切り板金が 風の影響などでずれて、役目を果たさなくなっていた。」
という結論に達したのです。
「本当に雨漏りは、何が原因で起こるのか予測できない」と、Y自らが実感・体感したお話でした。
皆様のお宅でも、天井板にシミやカビを見つけたら「雨漏りかな?」と疑って、調査をされることをお勧めいたします。
もちろん、コープ住宅でも雨漏りについてのご相談を承っております。いつもの地域担当、もしくは最寄りの営業所まで、お気軽にお電話ください!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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