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施工事例
神戸市 K様邸
バリアフリー
空間利用
福祉・介護リフォーム
シンプル
費用
1000 万円
築年数
29 年
物件種別
戸建て
元々2世帯住宅で、1階には施主様のご両親世帯、2階に施主様世帯が住まわれていました。今回ご両親世帯が施設に入所されたことと、ご主人様が体を痛めたことをきっかけに「将来的には1階だけで生活できるように」と、リフォームをご検討されることになりました。
コープ住宅に依頼した理由は「地元の企業で何かあったときに便利」という点と、「外壁もカーテンもしてもらったので、その続きで」とのこと。アフターフォローや地域担当のサポート面を気に入っていただけたようです。
最初から水まわり(キッチン・浴室・洗面・トイレ)の入替は検討されていたそうですが、大きな間取りの変更は予定していなかった組合員さま。現場調査の際に同行した設計担当の話を聞くうちに、将来まで考えた使いやすさや今風の使い方ができそうだと考えられ、LDKの移動・改装、水まわりの移動・改装、建具を開きから引き違いにとリフォーム箇所が広がりました。また合わせて、廊下の床の張り替えやウッドデッキの設置もさせていただきました。
担当者からのコメント
◆ 設計のポイント
リフォーム後の間取りの1番のポイントは、玄関から突き当りのトイレまでのまっすぐの動線です。施主さまからは、「将来的に車椅子でも生活できるように」とご要望をいただきました。トイレ前の手洗は、洗面・脱衣室が玄関から離れてしまったため、帰宅後すぐに手の洗える場所を用意しようとご提案しました。もともとのご要望にはなかったのですが、気に入っていただけたため採用となりました。手洗い場にしてはとても広い印象なのですが、今回リフォームしていない洋室を将来寝室として使用する予定との事でしたので、寝室からトイレ、キッチンから寝室へとスムーズに移動できるように広さを確保しています。トイレも将来的に車いすを使われるようになったときのことを考慮して、幅が広くゆったり使えるよう、間取りや動線を変えました。
キッチンはリビングに移動させて対面型にし、引き戸で手洗い場とつなげています。以前キッチンがあった場所は、脱衣室・洗面所に変えました。
内装のデザインについてはコープ住宅担当よりも、施主様や奥様が積極的に決めてくださいました。LDKの白・グレー・黒を基調とした空間はご主人、洗面のピンク色の壁紙は奥様のお好みを反映いたしました。
◆ キッチン(LDK)
リビングダイニングは本好き憧れの壁面いっぱいの本棚があり、ご主人の蔵書がぎっしり。この空間に奥様こだわりの対面型キッチンを施工させていただきました。
「クリナップ ステディア」のカウンターは、手元がちょうど隠れる絶妙な高さで、組合員様のご要望でキッチンの作業スペースが広くとられています。吊り戸がなくなっただけでなく、コンロまわりのガラスも低めの設計で圧迫感のない仕上がりに。代わりに、キッチンとダイニングをつなぐカウンターの下が収納となっています。またステディアは、天板だけでなくキャビネットがステンレスという点もおすすめで、様々なものを収納しても衛生的です。
キッチンの天板やカウンターは、ダイニングやリビングに合わせてトータルでコーディネートして、施主様からは「LDKのキッチンカウンター、本棚、時計の木枠、カーテンレールの色が合ってて好き」とのお声をいただけました。
ビルトインコンロにはノーリツの「+do」を選んでいただきました。こちらのコンロは全面を覆う鋳物製ゴトクがポイント。奥様が元々2階のキッチンで使用されていたとのことで、使いやすさで選ばれたそうです。ステンレス部分を守るだけでなく、鍋をずらして置いたり、鍋ふりをしてもしっかり支えてくれる丈夫さが魅力です。
◆ 洗面所
以前キッチンがあった北西の場所は、明るい雰囲気の洗面所に。勝手口の扉は元々すりガラスでしたが、夜間も外から人影が見えないようにぴったりサイズのロールスクリーンを取り付けました。壁紙にマッチした明るい色合いで、奥様からも気に入っていただけました。
◆ お風呂
システムバスはTOTOの「サザナ」を選んでいただきました。サイズも広くなっただけでなく、明るい印象になってゆったりバスタイムを楽しんでいただけます。また床のクッション性やお掃除のしやすさも考えられています。
◆ トイレ
トイレの場所はリフォーム前と変わりませんが、将来介護が必要になったときに正面から入るより横から入る方が手助けしやすいため、部屋の向きを変え、合わせて新しい便器の向きも変えています。車いすになったときも使いやすい、ゆったりとした動線を確保できました。またトイレの間取りを変えたことで部屋の外にスペースができたので、手洗い場を設けられました。
トイレ本体にはTOTOの「ピュアレストEX」をご提案しました。タンクのある商品ですが節水型で、お手入れがしやすいフチなし形状が特長。同じTOTOの「ウォシュレット・アプリコット」とも調和のとれた曲線の美しさが光るデザイン性の高い商品です。トイレ正面には折れ戸で隠せる収納棚も増やし、できるだけ障害物を置かずに済む設計です。
◆ 手洗い場
以前は脱衣所だったスペースが、玄関からまっすぐの動線でつながった手洗い場になりました。写真右の扉はトイレに、左はクローゼットにつながっています。帰宅されたときにまず入る場所ということでデザイン性にもこだわり、壁紙の柔らかいピンクは奥様が選ばれ、ステキな鏡は施主様ご自身が家具屋で購入したものを取り付けられました。手洗い器はトレンドに合わせた木目調カウンターに、高さのある陶器ボウル&ステンレス水栓を組み合わせました(カクダイ製)。カウンターの下は通常キャビネットになっていることが多いのですが、この形ですと車いすでも足を台の下に入れて、容易に手洗いができます。
水の飛び散りをガードできるようにボウルのまわりは小さなタイルを貼りましたが、こちらも偏光パールが入った個性的な色合いです。アンティークな印象の照明はパナソニック製です。
◆ 組合員様からの声
計画段階では見たときは想像できなかったけれど、結果的に全体の雰囲気が明るくなったので良かったです。実はまだ居住スペースは2Fなので、生活がどれほど便利になるか楽しみです。