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LED照明が世に出てくるまで、いわゆる白熱電球を使った照明の明るさはW(ワット)が基準でした。
「この照明器具は○○ワットの消費電力です」とお伝えすれば、皆さまも何となく「これぐらいの明るさだろうな~」とイメージできていたことと思います。
そう、ワットとは、もともと明るさを表す単位ではなく、消費電力を表す単位なのです。
消費電力が大きければ大きいほど明るい、ということだったんですね。
でも、LED照明は白熱電球より消費電力が小さいので、ワットでは明るさの比較がしにくくなりました。
LED照明器具の明るさは、lm(ルーメン)で比較されます。
光源がすべての方向に放出する光の量のことを「全光束」と言います。全光束は照明器具の明るさの尺度として使用されており、その単位がlm(ルーメン)です。
このルーメンの数値が大きいほど、「明るい」ということです。
ワット数とルーメン値の一般的な目安としては、
● 40W相当の明るさは、485lm以上
● 60W相当の明るさは、810lm以上
とされています。
LED電球のパッケージにも「40W相当」「60W相当」という親切な表記のある商品がほとんどです。
さて、パナソニックのLED電球(一般電球タイプ)を例にとって、従来品の一般照明用電球と比べてみましょう。
※パナソニック『ランプ総合カタログ』 2016WEBカタログより
<841ルーメン>という同じ明るさを持つ両者の消費電力は、↓こんなに違います。
・従来の電球:54W
・LED電球: 7.8W (エコですね)
更に、両者の寿命を比較しますと、
・従来の電球: 1,000時間
・LED電球:40,000時間 (従来の電球の40倍、長持ちします)
LEDが「省エネ性に優れ、長寿命である」と言われる所以が納得いただける比較かと思います。
LED照明の光の広がり方別に、配光タイプが設けられている商品もあります。例えば、
・全方向タイプ : リビング・ダイニングなど全体の明るさが必要な場所に設置するのがおすすめ。
・広配光タイプ : ダイニング・玄関など限られた空間に明るさが必要な場所に設置するのがおすすめ。
・下方向タイプ : スポットライトやダウンライトに最適。
というように使い分けると、その照明の特性が生きてきます。
↑パナソニック『ランプ総合カタログ』 2016WEBカタログより
シーリングライトなどのカタログ上には
・○畳用
・○○W相当
などと表記されておりますが、比較検討の際には ルーメン値と上記の「配光タイプ」なども参考に見ていただきますと、より場所に適した照明器具が選定できますよ。
家の中にお過ごしの時に、照明をもう1段階だけ明るく(もしくは暗く)したいなと思ったけれど…
「あれ?リモコンが見当たらない?!」と困ったことはありませんか?!
実は、調光付きの照明の中には、リモコン無しでも明るさの調整ができるタイプのものがあるのです。
●照明の壁スイッチを、すばやく(約2秒以内)パチッパチッとOFF→ONする
…こうするだけで、点灯状態が切り替わり、段階的な明るさの調整ができます。
ほとんどのメーカーの照明機器は、 この方法で【全灯→普段→常夜灯】の3段階の調光が可能だそうです。
一度、ご自宅の照明の<取扱い説明書>をご覧になってみて下さい。
リモコンが見当たらない時には、一度この方法をお試し下さいね!
情報提供は、東部営業所の所崎でした。
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