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今年の夏は、(雨も降りませんが)台風もやって来ずに、穏やかな日が続いていますね。
台風一過のあとは、コープ住宅にもたくさんのお電話をいただきますが、雨漏りのご相談などといっしょに多いのが
「波板が風で飛んでいってしまった(壊れた)ので、修理してほしい」というご依頼なのです。
今日は、「波板」(なみいた)の基礎知識やメンテナンスについてのお話です。
↑写真は、タキロン社の住設建材製品デジタルカタログより『ポリカナミイタ・クロスライン』
波板とは、テラスやカーポート、サンルームの屋根や明かり採りとして使われる屋根材のことで、下記のような材質の種類があります。
●ポリカーボネート製 (略して”ポリカ”と呼ばれています)
●硬質塩化ビニール製/硬質塩化ビニール製+ガラスネット強化
●プラスチック樹脂製
お値段は張りますが、太陽の光や暑さや寒さにも強く、耐衝撃性・耐候性・光透過性の点で一番優れています。
先日も、ある組合員様宅のカーポートの樋清掃とフック取り換えをさせて頂いたのですが、10年前に取り付けた波板が、洗浄後は新品同様に綺麗になりました。(下の写真です)
使用する環境にもよりますが、一般的な耐用年数は7~10年です。
価格はお手頃ですが、ポリカーボネート製に比べると耐久性の点で劣ります。年相応に劣化していきます。
変色して透過性が悪くなる、ゆがみや波うちなどの変形が生じ、強度も落ちて割れやすくなる…といったケースが多く見受けられます。
一般的な耐用年数は2~3年です。
特殊なガラスネットと複合化した硬質塩化ビニールでできています。
通常の硬質塩化ビニール製と比べると、退色しにくく、対候性もあります。一般的な耐用年数は、5~7年です。
↑写真はポリカーボネート製の屋根です。経年(10年)にも関わらず、透過性も強度も まだまだ良好です。
波板を使う場合、多くは広い面積の部分に使用するため、どうしても風圧を受けやすくなります。
特にプラスチック樹脂製のものは、経年劣化により強度が落ちて、割れやすくなっているケースが多く見受けられます。
また、風を受けて波板がバタバタと揺れますと、柱に留めている部分…穴やフックに圧力がかかるので、まずそこから傷んでいくものです。
このような柱と波板のジョイント部分は、ご自分でも定期的なチェックとメンテナンスを行うようにしたいものです。
それが、波板の長持ちと安全にもつながるからです。
風であおられ飛んでいってしまった波板が、ご近所のお宅のガラスに当たって割れたり、また、万が一にも人に当たったりしたら大変なことです。
台風や強風がやってくる前に、一度この機会にお宅の波板をチェックしてみて下さいね。
・波板が劣化により、割れている
・波板の一部が、すでにはがれてしまっている
・留め具や釘、フック、ボルトが錆びついて、ボロボロになっている
…ような場合、思い切って、フックの取り換えや波板の新調(張り替え)を考えてみませんか?
現在は、どの種類の波板もホームセンターで簡単に手に入りますので、日曜日にご主人さまが頑張れば、DIY(日曜大工)にて取り替えることもできそうに思われますが…
いえいえ、ちょっとお待ちください!
かなり難易度の高いDIYとなります。波板に穴をあける際には電気ドリルが必要ですし、梯子(はしご)を使った高所での作業は危険を伴います。
プロに任せた方が安全・安心です。
よろしければ、いつもの地域担当者か、最寄りの営業所まで、お気軽にご相談くださいね。
ご予算とご希望に応じた波板やフックの取り換えプランを、ごいっしょに考えさせていただきます。(^^)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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