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梅雨時に比べるとマシにはなったものの、まだまだ湿度の高い日が続きますね。
温度も30度を超えると、締めきっているクローゼットや押入れの中が心配になりませんか?
湿度は、夏の過ごしやすさに大きく影響しています。室内の温度がたとえ28度であっても、湿度が40~70%ならば十分快適に過ごせるそうですよ。
今日のお話のテーマはこの、湿度・湿気とその対策についてです。
↑写真は、ダイケン工業のオンラインカタログ『調湿壁材さらりあ~と』より。
組合員さまから「マンションの一室が湿気でひどいことになっているので、一度見に来てほしい」とお電話をいただき、すぐにお宅にお伺いしました。
なるほど、マンションの北側の洋間の壁が一面カビだらけ、クロス(壁紙)もベロベロとめくれてしまっている哀しい有様でした。
「クロスを張り替えて欲しい」とのご依頼でしたが、結露を何とかしないまま張り替えても、また同じ状態になるのは明らかです。
そこで、次のような結露対策を講じました。
1.「ふかし壁」を作ります。
木下地を使って、コンクリート壁との間に空間を作るのです。これによって、クロスも直接コンクリート壁に触れることはありません。
2.ふかし壁の中に、ボードタイプの断熱材を入れます。
3.更に仕上げとして、クロスの代わりにダイケン工業の「さらりあ~と」を張りました。
「さらりあ~と」は、高湿時に湿気を吸収し、乾燥時には放出するという、すぐれた調湿機能を持った壁材です。
湿気を逃しにくい高気密住宅であるマンションの部屋にはピッタリですね。
この結露対策後は、結露もなく、快適に過ごしていらっしゃいます。
↑写真は、ダイケン工業のオンラインカタログ『調湿壁材さらりあ~と』より。
吸湿素材はいろいろありますが、同じくダイケン工業の商品に天井用ボードがあります。
調湿性能と吸音性能を併せ持った、新しい天井材です。
「洋室なら天井はクロスよね」と決め付けずに、こういった調湿機能を持つボードを採用してみるのはいかがでしょうか?
次のようなメリットがありますよ。
★ボード事体に厚みがあるため、天井に陰影が出て、なかなか恰好が良いです
★壁に貼るクロスなどとは違い、貼る場所やデザインなどに関して難しく考えなくともOK
特に寝室など、臭いや湿気が気になる部屋、荷物が多くてあまり壁が見えない部屋にはおすすめです。
お部屋の湿度が気になっておられたり、お悩みでしたら、一度ご検討くださいね。
↑写真は、ダイケン工業のオンライン総合カタログより『クリアトーン12S』。
湿気が続いた季節にそのままにしておくと、その中で滞留した水蒸気は逃げ場を失い、室温が低くなると(空気が冷やされると)結露となって現れます。
部屋を締め切ったままだと、「なにか湿っぽい」「かび臭いなあ」となって初めて気づく場合もありますよね。
快適な湿度を保つために、晴れた日には、時々押入れやクロゼットの扉を開け、その中の空気を入れ換える事をお勧めします。
夏でも湿度の高い日が続くときは、1日1時間ほどの間、サーキュレーターや扇風機でクローゼットの中に風を通してやりましょう。
今はサーキュレーターも小さい手ごろなサイズのものがありますので、せまい場所でも使いやすいですよね。
また、すのこを利用したり、壁に隙間を空けて収納する方法もおすすめです!
空気が流れやすくなり、より効果的です。
湿度の高い季節を、少しでも快適にお過ごしいただく手助けになりましたら幸いです。(^^)
情報提供は、西部営業所の酒井でした。
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