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組合員様より「家のブレーカーが突然落ちたので、見にきて欲しい」とのお問い合わせを、よくいただきます。
家庭でブレーカーが落ちる原因の多くは、電気の使い過ぎによるものです。
まれに、漏電が原因の場合がありますが、漏電のケースについては別記事の中で詳しく書いておりますので、よろしければ読んでみて下さいね!
★『漏電?突然ブレーカーが落ちて停電状態に!10分間で自分でできる応急措置』
分電盤の子ブレーカー1つ(だいたい部屋の単位になっています)の容量は、<20A>です。
電子レンジや炊飯器などの家電は、主に立ち上がり時に、瞬間的に消費電力以上の容量を必要とします。
一般に、消費電力の大きさは「W(ワット)」で示されます。
100Vで使用される家電が多いので、20Aは2000W、15Aは1500W、となります。
(例外として、エアコンは200Vタイプもあります)
たとえば、
・洗濯機:1200Wと
・ドライヤー:800W
を1つの回路で使用すれば、合計:2000Wになりますので容量オーバー!…ブレーカーは落ちてしまいます。
こういった電気容量の使い過ぎのケースが、主な原因となっています。
もし頻繁にブレーカーが落ちる場合、対策としては次の3つが考えられます。
(1)一度に使う電気の量を減らす
(2)契約アンペア値を見直す(増やす)
(3)分電盤の中の予備ブレーカーを使って増設する
一番手っ取り早い方法です♪
今回のブレーカーダウンの原因が、電気ポットと電子レンジを同時に使ったことによるものでしたら、次回からこれらの機器を一緒には使わないように心がける、というものです。
キッチン周りで使う機器はアンペア数が高いものが多いので、注意が必要です!
タイミングをずらして使うよう、心に留めておいてくださいね。
電気容量は、ポットやレンジの側面や裏側に記載されているはずですので、一度調べてみるのも安心です。
以下は、家電の電気容量の目安です。
●冷蔵庫: 150W-600W
●トースター: 1000W
●電子レンジ: 1300W
●食洗器: 1300W
●炊飯器: 300W-700W
●IH炊飯器: 700W‐1300W
●洗濯機: 500W
●乾燥付き洗濯機: 800W-1200W
●掃除機: 1100W
●扇風機: 50W
●ドライヤー: 800W-1200W
●コタツ: 600W
一般家庭の多くが契約しているのは、20A(20アンペア)です。
月に1回、電力会社の検針員さんがポストに入れてくれている「検針票」を見てみてください。
契約アンペア値が載っているはずです。
ただし、契約アンペア値を上げると、それに伴って電気の基本料金も上がります。(^^;
「我が家は1か月にどのくらい電気を使うか?」をよく把握しておくことが必要ですね。
・分電盤の中の予備のブレーカーを利用して、
・もし予備が無ければ、分電盤の横に新規のブレーカーを設置して、
新しい専用の電源を必要な場所まで配線する、という方法です。
専門的な内容ですので、電力会社へのお問合せが必要です。
ブレーカーの容量は「20A」ですが、コンセントの容量の上限は「15A」(1500W)です。
延長コードなどをたこ足配線にして使うと、1500Wまでと言いながら、2000Wまで使えてしまうので、注意が必要です!!!!!
コンセントは1500Wまでしか耐えられないので、容量オーバーで発熱、最悪の場合は下の写真↓のように発火して焦げてしまうこともあるのです。
コンセントだけでは済まず、ひいては家全体の火事にでもなったら、一大事です。
この件については、別記事↓にも詳しく書いておりますので、お時間があれば一度お読みくださいね。
●もう怖くない!タコ足配線の安全なつなぎ方
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
情報提供は、甲南事務所の山本(健)でした。
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