Reform Column, Q&A
雨や雪、日光、大気中の粉塵などから屋内を守る屋根にもいろいろな種類があります。
素材によってメンテナンス方法が違うのはもちろんのこと、素材が変わると屋根の形や勾配、柱や壁の量の計算までが変わってきます。
まずは各素材の特徴をご紹介します。
昔から使われている「和瓦」や「洋瓦」を言います。
重厚感や耐久性から、今なお最も多く使われている屋根材です。
耐震性や、台風などへの耐久性が心配でしたが、現在は一枚づつ釘で固定する方法が主流となって
いるため、その心配は軽減されていると言えますが、重量がありますので建物自体の構造もしっかりしたものにする必要があります。
もともとは天然の石質(粘板岩)を薄い板にしたものを指していましたが、現在では主に人造の化粧スレートのことを言います。
粘土瓦より軽量で、コストも抑えられます。
かつては石綿を使用したタイプが主流でしたが、アスベスト問題が認識されるようになった後は、無石綿タイプが使われています。
色あせがしやすいため10年前後でのメンテナンス(塗装)検討も必要と言われています。
軽量で柱や壁への負担が少なく、耐震性に優れた瓦です。
近年、「ガルバリウム鋼板」を使用した商品が登場し、さびや腐食による耐久性が飛躍的に向上しました。
また、現在の屋根の上にそのままかぶせる「かぶせ葺き」が可能なので、屋根廃材を出さずにリフォームすることも可能です。
使用する塗料にもよりますが、メンテナンス(塗装)の検討はおよそ10~15年に1度必要といわれています。