Reform Column, Q&A
たたみ表がたたみになるには…
「い草」農家の方々に丹精込めて作っていただいた「たたみ表」は、「たたみ」という製品に加工し、組合員様にお届けします。
表替えの場合、組合員さまのお住まいのたたみをお預かりし、表を貼り替え、お届けします。
(1)組合員さまからお預かり
組合員さまのお住まいからお預かりした「たたみ」です。
さあ、「たたみ」が新しく変わる姿を見ていきましょう。
正確な寸法を測り、たたみ専用の包丁で糸を切りながら
丁寧にはがしていきます。
「たたみ」の端がまっすぐか確認します。まっすぐでない場合は、薄い紙や「い草」・「ゴザ」でミリ単位の調整をします。
長年家具を置いていたりしてへこみがある場合は、このようにへこみの修正をします。
これも仕上がりを美しくするための「こだわり」なのです。
床の確認と補修が終われば新しい「たたみ表」を貼り始めます。新しいたたみ表を広げながら職人さんの目で傷などないか、ここでもチェックです。
チェックが終わると端から固定をし、真っすぐになるよう調整をしながら慎重に貼っていきます。
両端を縫い付ける前に「たたみ表」の端を「ろう」で固定します。これをしておかないと、長年使っている間に隙間が出来てしまいます。
固定が終わればいよいよ縫い始めます。職人さんが確認しながら機械で縫いつけます。
ゴザのしわがある時は専用の道具で「しわ伸ばし」を行います。
場所や状態により回数や力加減が全て違うそうです。
両端を縫い終わればゴザのはみ出した部分を片方だけ切ります。
このときにも、「い草」や中の糸を傷めず、仕上がりを考えながら作業をします。
一瞬で進む作業の中にも職人さんの技術がたくさん盛り込まれています。
「たたみ表」の縫い付けが終われば、次に縁を縫い付けていきます。
「縁」と「下地の紙」を重ね合せ縫い付けます。
これで完成です。
貼り替えた「たたみ」と貼り替える前の「たたみ」を並べてみました。
Before/After