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大きく違う「玄関の入れ替え」の2つの方法

単純に、「玄関ドアを変えたいんです」というご依頼をよく頂きます。

その時にご提案させていただく方法は2つあります。

1DAYリフォームで出来るカバー工法と、従来からある現状と同じ大きさの玄関と取り換える方法です。

最近の玄関工事では、カバー工法をお選びになることが多いですね。なぜかと言いますと、金額的にも安くなりますし、デザイン的にもそう変わらないからです。ですからたいていの場合はカバー工法をおすすめしています。

ところがカバー工法では取り換えられない場合もあります。それは間口の狭い玄関なんです。

カバー工法は狭い玄関には向かない

カバー工法というのは玄関の枠の部分にカバーをかぶせ、新しい玄関を取り付ける方法です。

もとからある枠にカバーをかぶせる形になっているので、枠に厚みができるんです。広い玄関なら重厚感があっていいのかもしれませんが、狭い玄関の場合は困ることがあります。

車いすがなんとか幅ギリギリで通っているというような事情があったり、もともと小さな玄関で、それ以上狭くなったら困る、というようなお宅などには向きませんので、従来からの方法で玄関を取り換えることになります。

玄関工事は「扉だけ」を取り換えるわけではない

玄関を取り替えるだけ」というと、みなさん簡単にできると考えていらっしゃいますが実際は違います。扉だけを付け替えたらいいというわけではないんです。

カバー工法ではなく、従来からある方法で玄関を取り換える場合のメリットは、間口の広さが変わらないことなのですが、この工事は意外と大変なんです。

 

玄関の枠を外すのに、玄関の脇にタイルを貼ってあったらタイルを切らなければいけませんし、外壁塗装をしてあるのだったら塗装の部分を切らなければいけません。また、土間の部分にタイルが貼ってあればタイルを割らなければいけません。

 ◎古い扉と枠を全部外してから、大工さんに枠を組んでもらう

 ◎そこに建具屋さんがアルミの枠をセットして扉を入れる

 ◎左官屋さんが切った隙間をきれいに閉じる

 ◎塗装屋さんが外壁を仕上げる

 ◎土間の部分をタイル屋さんが貼り直す

 ◎クロス屋さんが内装を貼り直す

 

つまり6つの職種にわたる工事が必要になるわけです。だから、普通の大きさの玄関ドアでも、6~70万かかっちゃうんです。ドアの商品そのものは2~30万のものでも、現在の玄関と同じ大きさの玄関につけかえようと思ったらそれくらいかかります。

 

カバー工法は、今の扉を外して枠の余分な部分をカットし、上から新しい枠を取り付け扉を付けるだけなので、建具屋さんだけの工事で済みます。

工期も1日で済みますし、金額も工事費を含めて3~40万程度に抑えられます。

全然違ってきますよね。

 

ですから間口の狭さなどの事情がない場合でしたら、玄関だけのリフォームをする時はカバー工法をおすすめしています。

 

玄関ドアの商品は通常でもカバー工法でも種類はたくさん出ているので、どちらがより良いということもありませんし、見た目もほとんど変わりません。

カバー工法でも、引き戸も開き戸でもつけることが出来ますし、鍵も昔に比べ安全性の高いものになっています。キャンペーンの時でしたらオプションのカードキーが無料で付けられたりすることもあるのでいいですよ。

バリアフリーにも対応していますので、車いすの方がいらっしゃっても大丈夫です。

カバー工法が使えない場合はトータルなリフォームも考慮に

カバー工法で取り換える場合でしたら他の部分を傷つけることはないのですが、通常の取り替えをされる場合は、外壁も内側のクロスも切り取ります。

切り取った場所だけを補修するような形で工事をすることも可能ですが、古い部分と新しい部分の境目は当然とても目立ちます。せっかく玄関がきれいになっても、周りの古さが際立ってしまうこともありますので、玄関ドアの工事をお考えになる時は、玄関や廊下の内装工事や、外壁、エクステリアなどの工事も視野に入れておかれた方がいいかもしれませんね。

ご自宅の状況に合わせての画像
★★★★ 玄関ドアにもいろいろな種類があります

寒い地域だったら断熱性のあるものですとか、ガラスにペアガラスを使っている玄関ドアを入れたりします。

また、都会などで夏の風通しの方を重視する地域でしたら網戸の付いてる通風タイプの玄関ドアなども人気があります。

 

ただ、ペアガラスを使っているようなタイプの商品には通風用の小窓などはついていませんし、通風タイプのドアは断熱性は高くないようです。

何を重視されるかはお住まいになられている地域や生活スタイルによっても違うと思いますので、よく考えてお選びいただきたいです。

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